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深視力検査とは?
こんにちは、「視力屋」めがね物語の梅嵜剛です。
これまで多くのお客様とお話しする中で
「深視力検査が通らない」
「何回やっても深視力検査に合格できない」
といったご相談を受けることが少なくありません。
特に運転免許の更新や取得の際の深視力検査で初めてつまずき
「なぜ自分が落ちたのか分からない」と不安になる方が意外と多いのが現状です。
しかし、日々の相談を通して
「そもそも深視力検査とは何を見ているのか」
「どうすれば深視力検査に合格しやすくなるのか」
を正しく知っていただく必要性を強く感じるようになりました。
この記事では、深視力検査について
仕組み・落ちる原因・対策を、できるだけ分かりやすく解説します。
深視力とは|両眼視機能による「距離感の視力」

深視力とは、一般的な視力検査で測る「見える・見えない」とは異なり、
距離感・奥行き・立体感を正しく認識できているかを見る視覚機能です。
両目を使って、動いている物や前後関係を把握する力を 両眼視機能 と呼びます。
当店では深視力検査の測定も行っているため、 運転免許更新前に深視力を確認しに来られる常連のお客様も多くいらっしゃいます。
ここで大切なのは
「視力がいい=深視力もいい」ではないという点です。
深視力の仕組みと測定方法
物を取る時に距離感がつかみにくくなる経験はありませんか?
例えばコップに水を注ぐとき、コップの位置からズレてこぼしたり、野球のボールが取りにくかったりなどが挙げられます。
それは、両眼視による立体情報が失われているためです。
深視力には、大きく分けて主に次の4つの機能が関係しています。
- ●両眼視
左右の目の映像のズレを脳が統合し、奥行きを判断する力 - ●輻輳(ふくそう)
近くを見るときに両目を内側に寄せる動き - ●眼球運動
追視が上手くできる(顔を動かさず、目だけで追う力) - ●調節力(ピント調整機能)
距離に応じてピントを素早く合わせる力
これらがうまく連携していないと、深視力検査で不安定な結果が出やすくなります。
深視力検査で使われる「三桿(さんかん)法」

深視力検査では、多くの場合 三桿法 が用いられます。
検査の流れ
- 機械の中に、横並びの3本の白い棒が見えます(左右2本は固定、中央1本が前後に動く)
- 中央の棒が前後に動きます
- 左右の棒と一直線にそろったと感じた瞬間にボタンを押します
- これを数回繰り返し、ズレの量を測定します
深視力検査の合格基準
三桿法による深視力検査では
3回測定し、すべての平均誤差が2cm以内であることが一般的な合格条件です。
「合っている」と感じた位置が、実際より2cm以上ズレていると 深視力検査に落ちる原因になります。
深視力検査に落ちる理由と対策
「何度やっても深視力検査に合格できない」
そう感じている方は少なくありません。
深視力検査は、日常生活ではあまり意識しない視覚機能を使うため、
慣れていないと感覚がつかみにくい検査でもあります。
深視力検査に落ちる原因は主に4つ
① 視力差が大きい・斜位(しゃい)がある
斜位とは、普段は問題なく見えていても、両目の視線がわずかにズレている状態です。
「隠れ斜視」と呼ばれることもあり、病気ではありません。
■斜位が強い場合
実際よりも距離がズレて見えやすく、深視力検査で合格しにくくなります。
◯対策
現在、使用しているメガネやコンタクトが本当に合っているかを確認しましょう。
裸眼で問題なく生活できている方も、一度のチェックをおすすめします。
② メガネ・コンタクトが合っていない
普段は不自由を感じなくても、深視力検査ではわずかなピントのズレが影響します。
◯対策
検査前に視力を再確認し、必要であれば左右のバランスを取り、検査に適した度数で調整します。
③ 輻輳(寄り目)がうまくできていない

目を内側に寄せる力が弱いと、距離判断が不安定になります。
◯対策
簡単な寄り目トレーニングで改善が期待できる場合もあります。
※状態によって適した方法は異なるため、個別確認が必要です。
④ 緊張や焦り
不安や緊張によって、判断のタイミングのズレが起こることもあります。
◯対策
事前に検査の流れを知り、イメージトレーニングをしておくことが有効です。
深視力検査が必要な免許・職業

深視力検査は、すべての免許で必要なわけではありません。
深視力検査が必要な免許
- ◯中型免許
- ◯大型免許
- ◯準中型免許(条件による)
- ◯第二種免許(タクシー・バスなど)
深視力検査が必要になる職業例
- ◯タクシー・バス運転手
- ◯トラックドライバー
- ◯教習所指導員
- ◯警察官・自衛隊・消防士(一部職務)
深視力検査の前に|まずはご相談ください

深視力検査でつまずく背景には、斜位・不同視・両眼バランスの乱れが隠れていることがあります。
状態によっては、視線のズレを補正する専用設計のメガネで改善が期待できるケースも。
ただし、斜位補正を含むメガネはオーダーメイドになることが多く、完成まで 1週間〜10日ほどかかる場合があります。
そのため、免許更新・取得を控えている方はできるだけ早めのご相談をおすすめします。
当店では、深視力検査に関するお悩みを丁寧にお聞きし、状態に応じたご提案を行っています。
「深視力、少し不安だな」と感じたら、どうぞお気軽にご相談ください。
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